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同じ制服を着ている人たちは、徐々にいなくなり、あたしたちだけになった。
「遅刻すんだけど」
「先行けば?」
「………ったく…」
何よ、それはこっちの台詞なんだから…。
隣を歩くのは、幼なじみの春泰。あたしと同じ高2だ。
元々親同士が、とても仲良かった。家を、隣同士にしちゃうくらい。
だから、あたしと春は産まれる前から一緒だった。
お腹にいる時からずっと一緒なんだよって、幼い頃に良く聞かされた。
気が付いたらいつもこうして、春と居た。
もの心ついた時には、自然に自分たちからお互いの側に行くようになっていた。