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結局、甘いんだ。
春が確信犯なのかは分からないけど、黙り込んだあたしにニコニコ笑顔を向ける。
……こんのっ…!
笑ってれば良いってもんじゃないんだけど!!
あたしには散々いろいろ言ってたくせに、本当に狡い。
最終的には脅しに入っといて、有り得ないったら有り得ない!
「莉鈴、今日家来い」
耳元でそれだけ囁いた春は、そのまま何処かに行ってしまった。
ムスッとした顔のまま、あたしは少し荒く椅子に座った。
『家来い』だなんて、そんなの言わなくたって、お互いがいつも勝手に行ってる。
第二の自分ん家みたいに。
でも、春がああ言ったのはふて腐れてるあたしの機嫌取り。
いつものようにケーキか何かでも買ってくれるんだと思う。