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春の前髪は長いから、いつ見ても邪魔そう。

学校では軽く斜めに流してるから、そうは思わないけど。


「履いてるよ?ほら」

「馬鹿、見せんな!」

可愛らしいクマの柄をした見せパン。

履け履け煩いから、履いてる証拠を見せてあげたのに雑誌で頭叩かれた。


「叩くことないじゃんかぁ」

「ズボンを履けって言ってんだ」

「なんでよ!見えないから良いじゃん」

ベットを荒く下りて、腕を組み、偉そうに春の目の前に立ってやった。

そんなあたしを見上げる春の顔は、呆れていた。


春のスウェットを上だけ着てるあたし。

ちっちゃいあたしには、かなり大きいから腕は捲らなきゃだし、下は履かなくても全然見えない。






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