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４人とも頼りになる存在で、春のパパやママは本当の娘のようにあたしを可愛がってくれた。

パパとママには、春と春のお兄ちゃんの男の子しかいない。

お母さんとお父さんにも、あたしと弟の二人だけ。

だから、女の子があたししかいないからっていうのも、きっとある。


お母さんたちが買ってくれない物は、図々しいながらに幼い頃はパパたちにお願いしたりもした。

あたしも、２人を本当の親だと思って接してきた。だから、お父さんやお母さんとも未だにしたことがない親子喧嘩だって、パパとならあったりする。

親が４人いるって、すごく心強くていろいろと安心出来る。


｢出掛けるのか？｣

お父さんにそう質問されて、あたしは頷いた。


｢あんまり遅くならないようにね｣

春に似た、優しい笑顔でそう言ったママ。


｢大丈夫。ママが作ったチーズケーキ食べたいからなるべく早く帰ってくるよ｣

ニコッと笑うと、ママも微笑んでくれた。