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七海と夢と待ち合わせの駅に向かう。


「お待たせ!」

2人の元にそう駆け寄ると、


「遅いぞ主役〜」

七海に冷やかされた。

七海が言った『主役』の言葉に照れて俯いたあたしに、夢が「おめでとう」と言ってプレゼントをくれた。

そんな夢に続いて、七海も「はいっ」と言ってプレゼントを渡してきた。


大事な人たちに、こうして誕生日を祝われるって事が嬉しくて、ちょっとうるっとした。


「ありがとう」

二つのプレゼントを受け取ったあたしは、お返しにとびっきりの笑顔でお礼を言った。

二人の奢りだと言って、お昼をご馳走してもらったり、カラオケに行ったり、ガールズトークしたりして楽しい時間を過ごした。


キャッキャと騒いだりして、あたしは終始笑顔だった。





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