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そんな問い掛けに、笑顔で『うん!』と答えた。

春と遊んでるうちに、あたしはいつの間にか笑っていた。

不思議な力を、春は持ってるんだ。


『ふられたことなんかきにするなよ!』

『わかった』

『おれがずっといっしょにいてあげるから!』

ブランコから立ち上がった春は、ニコッと笑った。


『ほんとに?』

『ほんとだよ』

『ずっとずっといっしょにいてくれるの?』

『ずっとずっといっしょにいる』

『ずっとずっとずっと?』

『ずっとずっとずっと!』

『ずっとずっとずっとずっと?』

『ずっとずっとずっとずっとだ!』

もしかしたら、この時からだったかもしれない。

春を好きになったのは…。




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