Color



『おれがずずのだんなさんになる』

『しゅんがなってくれるの?』

『おれがなる!やくそくする!』

そう言って、小指を出してきた。

だから、あたしも小指を出して、春の小指と絡めた。

そして、指切りげんまんをした。


『じゅうねんごにまたゆうよ』

そう言ってくれた春の笑顔が、いつまでもあたしの胸に残っていた。


そして、春と手を繋いで家に帰ったあたしはご機嫌で、誕生日パーティーを再開した。





< 196 / 309 >

この作品をシェア

pagetop