Color
『二人が一緒に居るところを見るのが辛くて、俯いていた日々もありました』
あたしの瞳には、いつもキラキラ輝いた先輩が映ってた。
『諦めるために、先輩を避けたりして…。ごめんなさい、あの時はそうする事しか出来なかったんです』
先輩の瞳に、あたしはどう映っていましたか?
『あたし、本当に本当に先輩が大好きでした』
この気持ちは、本気なんです。
『麻美と、もう一度やり直してくれませんか?』
あたしのその発言に、先輩は目を大きく見開いた。