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「つか、おまえが俺に好意向けてんのなんか最初から知ってたし」

立ち上がりながらそう言った先輩に、


「はっ!?」

驚くあたし。


「おまえある意味有名じゃん?その“軽い女”で」

「か、軽い女…」

そんなことを最初から知ってたのか…!

あぅ…。


「近付いてきてすぐ分かったね。ツレの連中も言ってたし。何よりおまえ解りやすい」

ズボンのポケットに手を突っ込みながら、怠そうに喋る。





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