お前が俺に残したもの
0013
あれから1ヶ月たった日曜日の夜
愛華の口から出た言葉
「あたし学校行きたい…かも」
なんとも曖昧な言葉
「かも?」
「かも。」
「「鴨?」」
こんな重要な時にまでボケる双子ってどぉなの?
「行きたいのか?」
「…行く」
愛華の決心が鈍る前に
手続きを済ませ
道具も全て揃えた
「でさ…なんでいきなり?」
際どい所を聞く春
「…学校行かなきゃって…」
「ふーん。いいけど私立行けよ?」
「え?」
「公立なら行かせねーからな」
「どっちでもいいよ…ありがとう」
俺は家から一番近い私立の中学を選び入学手続きを済ませた