お前が俺に残したもの
ぷんぷんとスプーンを握りながら文句を言う愛華
それすらも可愛いと想ってしまう俺は異常なのか…?
2人で「いったーきます!」
手を合わせスプーンを握りしめたとき
バーン!!
リビングの扉が荒々しくあくと
馬鹿兄弟がズカスカと入ってきた
「「昴飯!!」」
帰ってくるなり一番にご飯の催促をする馬鹿達
空気読めよ……
「キャハハ」
口に両手を合わせ笑う愛華の頭を撫でる春と直に蹴を入れ台所に連行する
「…今日は帰って来ないんじゃなかったっけ?あ?」
首根っこを掴み凄む俺に
「昴と2人きりだったら愛華ちゃんが危ない!と思ってぶっ飛んで帰って来ちゃった!てへ!」
なんて言う直の腹を殴り
春を見る
「同じく!」
手を挙げ誇らしげに言う春を無視し食卓につく