お前が俺に残したもの
「直途さんと春さんもご飯食べよう?」
「…鍋に…」
愛華に言われご飯の場所を言い終わらないうちに
鍋をあさり食卓に着く
大食い兄弟
ハァとため息をはき
ご飯を済ませ風呂に直行する
「あっ!昴さん待って…!」
風呂に行こうとする俺を引き止め
「これ入れていい?」
上目遣いで申し訳なさそうに俺に聞く愛華
その顔は反則だろ!!
差し出されたものを見ると入浴剤だった
しかも薔薇の香り…
「…いいよ」
「どしたのそれ」
俺が言葉を発した直後にスプーンを加え質問する直
「お友達にもらったの」
嬉しそうに言う愛華の頭を撫で「いいよ」
その場を去ろうとしたら
「入れて!!」
「え?」
「入浴剤!入れて…?」
首を傾げながら甘えた声で言う愛華
「俺は…」
「昴さんにも、使って貰いたいの!」