お前が俺に残したもの




愛華の部屋を覗くと


見覚えのある顔の男がいた



思わず言葉を失う


「昴さんどしたの?」



固まってる俺に首を傾げてる愛華




俺の目の前には


赤旗 湊(アカハタ ミナト)がいた





「何固まってんだよオッサンどっか行けよ、ってか死ね」



湊は…昔と比べだいぶ口が悪くなった…泣




「見んな死ね。てか老けたな」


俺を見て暴言を吐きまくる湊の間でオロオロしてる愛華



「…みっ湊…」



「愛華こんな所に住んでんの?早く逃げた方がいいよ。このオッサン変態だから」


俺を見下ろしながらケッと笑う湊



「…しっ知り合いなの?」


「…」


何も言えない俺に


「知り合いもなにも…俺、こいつの元!子供だから」


「…どぉ言うこと?」



「さぁ?」



不適な笑みの湊




「お前泊まるか…?」


唯一言えたのがそれだけだった



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