お前が俺に残したもの










「俺の部屋なんかあんの?…まぁ、こんだけ部屋数ありゃ適当な所があるか」


「…ここ」


ドアを開けると

ぬいぐるみの山


スカイブルーの壁に

広いダブルベッド



「お前は…覚えてねーかな…」


「覚えてる」


「え?」


「奈津子がさ…始めて湊を俺に会わせてくれた時お前、俺に教えてくれたろ?動物が好きって」



「だからって…やり過ぎだろ」


「そぉか?」


毎日一人でいるお前を心配したんだ…

動物が好きだと言うお前は一人でも寂しくないようにいっぱいあったら少しは笑顔になるんじゃないかって
お前は昔から笑わないからこの部屋を見れば笑顔になってくれるんじゃないかって…


湊がこの部屋を使うことはなかったけど…


「馬鹿だな…」



そぉ言った湊の声は震えてるような気がした








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