お前が俺に残したもの
急いで車に乗り込み
ぶっ飛ばして家に帰る
玄関の戸をあけ愛華のもとに駆け寄る
「子供って!?」
ただいまもナシに単刀直入にぶっ込んだ俺に
「昴さんお仕事は?」
質問返しをしてくる愛華
「早退した!!そんなことより…妊娠って!!?」
「え?…えっと…妊娠してました
あっ…でも…今のうちならおろせるって…」
「え?」
愛華の言葉に氷ついた
俺の頭の中には「下ろす」
なんて選択肢は微塵も無くて
あるのはこれから生まれてくる
幸せな家庭しか思い描けない