お前が俺に残したもの
少しの間を置いて、直途と昴が帰ってきた
「「ただいまー」」
呑気に挨拶をしリビングの
ソファーでだらける駄目な
大人達に殺意を憶えた
その時たまたま履いていたスリッパを手に取りユラリと腕を持ち上げ振り下ろしそうになった時
どこからともなく
愛華ちゃんがブカブカのスリッパをペタペタ滑らしながら昴と直途が座ってるソファーの真ん中にちょこんと座る
「まだ起きてたのか」
そんなかわいらしい愛華ちゃんを昴は父親見たいな優しい目で見つめる
優しい昴ってキモイ
「昴さん!直途さん、お風呂入ってくれば?」