お前が俺に残したもの


午後

ピピッピピッピピピピピピ

頭の上で暴れる目覚まし時計を壁に叩きつけた


いくら目覚ましがあっても毎朝晩壊れるからキリがない

あの夜から約1週間たった日曜日の午後


仕事が休みで午後まで寝ていた俺を誰も起さない

俺の眠りを邪魔しやがった奴は…

【吊るし首の刑】

だと奴らは心得ている



ぶっ壊れた目覚ましを拾い上げ

「また壊しちゃったの?」
とため息混じりに言う愛華
パンツ見えて
ますよおぜぇーちゃん


「双子は?」


「お買い物言ったよ」


「え?なんで…?」


「お酒買って来るって言ってた」


「ビールならあるけど?」

「なんか春さんが…ワインと焼酎飲みたいんだって」

「あるんですが…しかも13年もの!!」




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