君と君と、それから君。(短編)
なぜ嬉し涙を流したか。
あの時は分からなかったけど、今ならはっきり分かる。
Kは思ってもいないことは口にしない子で、私同様誰も信じずに生きてきた。
そんな私にそっくりな子がこんな私を信じてくれているんだということ。
こんな私を優しいといってくれたこと。
こんな私を大好きだといってくれたこと。
こんな私に傍にいてほしいといってくれたこと。
こんな私を親友だと思ってくれていたということ。
思いが通じるのはこんなに嬉しかったということ
そんな思いが溢れて嬉し涙を流したんだ。
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