君と君と、それから君。(短編)
そして中1の二学期。
私はひょんなことからクラス全体からいじめを受けた。
ひょんなこととは、とても些細な口喧嘩。
味方なんか必要ない。
そんな態度が気にくわなかったらしく、
クラスの女子からいじめを受けた。
教科書がなくなる。ノートに落書き。靴にはすごい数の画鋲。
そんなのは日常茶飯事だった。
でも、相手にすると調子に乗るので
ひたすらなんともない顔をして耐えた。
...心にはいっぱい傷ができたけど。
そんなある日、とうとう私は学校で悲鳴をあげてしまった。
理由は給食に入れられた虫の死体。
私はこの世で一番虫が苦手で、小さなハエでさえも見ただけで悲鳴をあげる。
そんな私の給食にゴキブリが入っていた。
見た瞬間頭の働きがすべて止まって
気付いたら給食が入っていたおぼんを叫びながら放り投げていた。
.