君と君と、それから君。(短編)
今の親友に出会ったのはそんな頃。
名前はK。
もちろん呼び捨て。
「私の呼び方は何でもいいよ」
といった私にKは、
「じゃあSで。」
と当たり前のように私の名前を呼び捨てにした。
実は初めての呼ばれ方だった。
それまではみんな私のことを苗字で呼んでいて、
私もそれに違和感は感じていなかったし
むしろ距離感があっていいな、ぐらいに思っていたので
名前を呼び捨てにされることにすごく吃驚した。
((この子はなにか違う...))
そう感じた出来事だった。
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