あなたに出会えて

 何件か昨日のような中傷メールが入っていた。でも、誰か分からない。見るたびに、胸がずきずきした。

「死んで」「学校に来ないで」「うざい」そんな言葉がいくつも送られてきていた。

 そんなメールの中に一つだけ長々と書かれたメールが混じっていた。

「歩だよ。本当にごめん。なんて言っていいか分からないけど、昨日のこと償いたい。でも、姫佳に逆らうことなんて出来ない。怖いの、何をするか分からないし、一体何人の人間が姫佳の言いなりか分からない。昨日の朱莉の時、本当に怖かった。助けたいと思う、でも怖くて無理なの。ごめん。でも、出来る限りの情報は流す。」
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