あなたに出会えて
「明るい子たちでしょう?」
「あっ、はい」
「今は髪の毛染めちゃったりしてるけど、あの子たちの中には、不登校の子もいたのよ」
そう言いながら、内緒ね、と付け加えた。
確かに元基先輩たちは、髪の毛染めたり、指定の制服着ていなかった。
「元々は普通だったってことですか?」
「普通?普通って?」
「えっ、あっ、えっと」
「真面目に勉強してたか?ってこと?」
そう言いながら、ベッドを整え終えて、私をベッドの方へと手招きした。
「もちろんしてたわよ。それぞれ皆理由があって、今は休んでるけどね。さっ、用意出来たからゆっくり休みなさい。先生、担任の先生に言ってくるわね」
「はい。お願いします」
おやすみ、と言いながら、私が布団に入ったのを確認した先生は、保健室から出ていった。
休んでる・・・か。