あなたに出会えて

「えっ?」

 思わず声が出た。

「朱莉ちゃんだっけ?朱莉ちゃんは自分に非があるとは思わないの?」

「ちょっと早百合」

 優奈先輩が、早百合先輩を阻止しようと私の前に立ちはだかった。

「なんで今そんなこと言うの?」

「今だからだよ。いいからちょっと退いて」

 優奈先輩を押し退け、早百合先輩は私の正面に座り込んだ。

「どう?なんか思い当たることはある?」

「・・・怒らせた原因はわかっています。でも、それはあまりにも理不尽で、私に非がるとは思えない・・・、思いたくないです」

 認めてしまうと、私はいじめられて当然と思われてしまいそうで、認めたくなかった。
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