あなたに出会えて
窓の外に目を向ける。明るいけれど、まだ太陽はあがりきっていないようだった。
「・・・ふぅ」
ご飯を食べるのすら、少ししんどかった。
「もういらないの?」
お母さんが私が箸を置いたのに驚いていた。
「ん、なんだか寝すぎて体がだるい」
そう言うと、お母さんは「そう」とだけ呟いた。
「じゃあ、着替えて学校行ってくるね」
「はーい」
お母さんは洗濯をしに、洗濯機のある脱衣所の方へと向かって行った。