あなたに出会えて
「いえ。西野さん、ゆっくり休んでね。」

 先生はにっこりと笑った。優奈先輩が荷物を母に渡してくれた。

「朱莉ちゃん、無理しないでね。気をつけてね。」

 優奈先輩は心配そうに、私に言った。

「はい。今日はありがとうございました。」

「では、失礼します。」

 母がそう言って、保健室を出たので、私もあとについて出た。
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