あなたに出会えて

 母は自宅へ私を送り届け、御飯の材料を買いに行くと言い、出て行った。

「朱莉、しっかり寝てなさいよ。」と、言い残して。

 着替えをして、布団に入る。

 何も考えないように寝ようとするが、目を閉じると、今日の光景が鮮明に焼き付いていて、飛び起きてしまう。

 明日も明後日もこれからも……あれは続くんだろうか。
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