Dearest
「最悪じゃーん!!」
「えーうそっ?遊べるからいーじゃん!」
「そーだけど・・・」
先輩に会えないじゃん・・・
校内じゃ階が違うから部活でしか会えないのに。
「あーあ・・・つまんないのー」
「んな落ち込むなって★」
紀代が軽くあたしの頭を叩いた。
「んで?」
「えっ・・・なにが?」
紀代の茶色がかった大きな瞳があたしをとらえた。
なんとなく気まずい雰囲気が漂って、仕方なく口を割った。
「井川先輩に告られた・・・」