Dearest
_...少しの間。
気まずい様な恥ずかしい様な感情が二人を包んだ。
「・・・まじで?」
不安そうに眉をひそめて、恐る恐る聞く紀代。
「まじで・・」
なぜか気まずい空気が続き、返事が暗くなってしまう。
「やったじゃん!いーなー★」
「えっ?」
予想外の答えだった。
さっきまでの空気から、反対されるかなーと少し思っていたから紀代の笑顔に戸惑ってしまった。
「なぁにぃ?反対されるとでも思ったー?!」
意地悪に顔をクシャっと崩して見下したように笑った。
「うるさいなー!」
「じゃぁ後でね」
紀代はハハっと笑い自分のクラスに戻っていった。