Dearest



‘あんまりメールとか電話・・できない”




「えっそれで?!」



先を歩いていた紀代がいきよいよく振り返った。



「いや、なんも無いけど・・・」

「えーなにそれ!!」



昨日、メールの途中で先輩に伝えられた。
先輩は今年受験生だし、夏が近いから忙しくなる。・・・とかもっともらしい事を述べてみるけど、本当はあたし自身に対する気休めでしかない。




多分あたしは自分にそう言い聞かせないと、我慢できない気がしたんだ。




「でも・・絶対できないってわけじゃないんでしょ?」

「えっ・・・」

「えっできないの?!」

「いや・・多分平気」



うん・・・平気
"あんまり"って言ってたし・・・

大丈夫・・・だよね・・・


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