葱‐negi‐
甘酸っぱい果汁が溢れ出し、酒とヤニでベタついた口を僅かばかり潤す。


他に食べれる物がないかと箱を漁っていると、ふと俺の目がある文字を捉えた。箱の底に無造作に敷かれた新聞紙には俺の母親の名が書いてある。載って居たのはそう、お悔やみ欄だった。




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