秘密な結婚

「紗和…。

君を……離さないから。


……絶対に」


「私も…離れないよ。

拓真……こうして、

抱き締めていてね?

いつでも。

息が止まりそうなほどに………」


「紗……和…」


彼の腕が私の身体を締めてくる。


温かくて、切なくて、

幸せで、泣きそうになる。


彼についていく。

これから、何を言われても。

何があったとしても。




< 114 / 169 >

この作品をシェア

pagetop