秘密な結婚


「俺は……紗和がいないと…

駄目なんだよ……。


ねえ、俺を……信じて?

紗和を幸せに……するから」



「…私がいると……

あなたの邪魔になる。


私は……拓真のためなら

身を引けるわ」


彼女を抱き締める。


「邪魔じゃない!!

必要なんだよ!

何で分からないんだよ!」


彼女は驚いた顔で固まっている。


やがてニコリと笑うと

「会社で、怒られてるみたい……。

ね……、春木課長…」

と小さな声で言った。





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