秘密な結婚


「俺だって、普通の男だからね。

恋愛はするさ。


出来たばかりの彼女を

拓真さんに持っていかれた時は

流石に参ったよ。


しかも祐希奈様との婚約を無視して

籍を入れられた時には

やられた、って感じだった」


おじい様は、ワハハハ、と愉しそうに笑ってから

拓真に言った。


「全く、突然しでかしてくれて

ワシは骨が折れたぞ。


祐希奈もようやく

お前を諦める気になったみたいで

良かったわい」



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