秘密な結婚
きゃ…。
ドキ。
拓真はスーツの上着を脱いだ上から
エプロンを付けて
一時間ほど前に帰って来てから
今まで料理をしていた。
彼が作る料理は何でも全て
プロ級。
私よりも美味しいので
時々、こうしてお願いして
作ってもらう。
未だに、会社と家との
彼のギャップについてはいけないけれど、
これだけはどこにいても
変わらない。
……彼に、いつでも
今も、……恋してる。
時々、意地悪だけど、
とても優しい。
大好きよ、ダーリン。
私は拓真に顔を近付けて
チュ、と口付けた。