秘密な結婚
言えない苦しさ
「……や、……もう……
許して……」
「まだ、ダメだよ?
昼間、俺を動揺させたんだから」
彼の極上パエリアで
お腹がいっぱいになった私は
彼にさらわれる様に
ベッドへと連れて行かれた。
それから、かれこれ一時間……。
彼の情熱は少しも衰えを見せない………。
彼の唇がまるで生き物の様に
私の身体を這い滑る。
「動揺だなんて……。
拓真が私に会議で意地悪するから…」
「…意地悪?
そんな覚えはないけど?
俺は…いつだって、紗和が一番だよ?」
彼がそう言ってからは
私に返事の余裕はなくなった。
いつも、そう。
私は彼の思うまま。
でも、そんな拓真の意地悪が
私は実は、大好きなの。