秘密な結婚
……ん?何か…、
忘れている様な……。
「あっ!
集計処理!!
いけない、戻らなくちゃ」
「は?」
「拓真、私会社に戻るわ。
まだ七割まで進んでいないの、
ごめんなさい!」
私が慌てて言うと彼は私の手を掴んで、私を止めた。
「紗和。
集計処理よりも、大切な仕事があるよ。
……俺に、俺を愛してる事を、
実感させる事。
集計は明日俺が仕上げておくから。
………明日は少しなら、
居眠りも見逃してあげる」
はっ!!居眠り……バレてたのね…。
だけど、見逃すって…。
つまり、今夜も………?
もう…。
エリートの鬼課長は
誰も知らないところでは
少しだけ、
イケナイ課長です…。