ばいばい。
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴った。
私は柚璃夏との話をやめ
席に着いた。
ガラガラ
「えー今日から1-Bの担任になります。
吉谷です。よろしくな」
吉谷はぽっちゃりしてて
めがねを掛けて。
中年おやじって感じ。
高校の担任なんて
興味ないから誰でもいいけど。
ガラガラ…
誰かが入ってきた。
「一日目から遅刻とはどういうことだ?」
「あ?遅刻なんてお前に関係ねーだろ。デブめがね。」
「君は・・・春瀬くんかな。担任に向かって
デブめがねとはなんだ?」
…一日目から担任と生徒の喧嘩なんて。
見たくもない。
「はあ・・・・」
ため息をついた私。
「おい。お前何ため息ついてんだよ?
俺に文句でもあんのか?」
え・・・?何?
振り返った瞬間。
「あ・・・お前。」
「あ・・・さっきの!」
私達は同時に口を開いた。
さっきぶつかった人。
私の大嫌いな・・・。
嫌な予感の中。
私の高校生活が始まった。