近くて遠い距離
携帯を取り返すのを諦めた私は、恵麻ちゃんがメールを見るのを横で見る事にした。
「行けるって!」
「あ、ホント?良かった。じゃぁ、古泉に連絡しておくね。一応、伝えとかないと困るよね。」
恵麻ちゃんから携帯を返してもらって古泉に
女友達があと二人来る。
とメールを打つ。
すると
――ピロリロリンッ――
「早っ!」
一分もしない内に古泉からメールが返ってきた。
「何て返ってきた?」
恵麻ちゃんが携帯の画面を覗く。
「あ、"ぃぃよ。ハーレム"って返ってきた。」
「…殺しにいく?」
私の言葉を聞いた瞬間、麗夢ちゃんが目をキラーンと怪しく光らせた。
「いや…遠慮しとく。」
「そう。」
麗夢ちゃんの問いに苦笑いで答えると、"つまんない"という表情をした。
…麗夢ちゃん、恐るべし。