近くて遠い距離
――*――*――*――
そして…
あっという間に学校が終わり、放課後になった。
「さぁー!カラオケに行くかぁー♪」
恵麻ちゃんがスキップしながら駅まで歩く。
そして、その後ろで私と愛が少し早歩きで歩く。
なんか、恵麻ちゃん、いつかこけそうだなぁ…。
「フン♪フフンフ、フーン…ギャァ!」
ドシャァ!
「わ!恵麻ちゃん!」
凄い音がした。
と思った瞬間、恵麻ちゃんの姿が視界から消えた。
少し下を見ると恵麻ちゃんが地面に横たわっていた。
…ほら、こけたじゃん。
「…恵麻ちゃん…大丈夫?」
「うぅうー…大丈夫…じゃない。」
「アハハハハハッ!」
恵麻ちゃんがこけたのと、"大丈夫じゃない"と言ったのにツボった愛がその場で爆笑し始めた。
…本当にこのメンバーと古泉でカラオケなんて行ってぃぃのか。
少し不安になってきた。
大丈夫かなぁ…。
と思いながら駅まで歩いた。
…愛はお腹を押さえて爆笑しながら…
恵麻ちゃんは所々に私があげた絆創膏を貼りながら…