近くて遠い距離
「古泉発見。」
ボソッと呟き、近くに寄る。
すると、古泉よりも少し奥に居る古泉のツレらしき人物も発見した。
「お友達?」
疑問を無意識の内に呟く。
「そ。俺の友達~。」
すると、私に気付いた古泉はご丁寧に答えてくれた。
ふぅーん。と興味無さそうに答える。
わざとではなく、本当に。
だって、古泉自体に興味ないんだから古泉の友達にも興味なんてない。
「じゃぁ、行こうか。」
取り敢えず古泉の友達に軽く会釈する。
「…友達も来る?」
「え、どっちでもぃぃけど。」
古泉の友達は自分が話し掛けられた事にビックリしたのか、少し目を丸くして私を見てきた。
そんなに驚かなくてもぃぃんじゃないかな。
だって、よく考えてみたら友達だけ置いていくのって可哀想じゃん。
せっかく、古泉と一緒に此所まで来たんだし。
それに今の処、男一人だし。
古泉は多分、どうでもぃぃとか言うんだろうけど。
きっと、男が一人くらい居た方が楽しいよね。