近くて遠い距離
「本当、お前ってウザい。」
「あ、ひでぇ。」
古泉を横目で睨んでそっぽを向く。
すると、案の定ウルウルと目を潤ませて私を見てくる古泉。
そんなのには騙されませーん。
ベェーと舌を出して古泉を見る。
「てめぇ、ふざけてやがるな。」
すると、古泉が私の髪の毛をグイッと古泉の方に引っ張った。
「いたたたたっ!」
「ざまーみろ!」
「はい、プッチーン。」
ギャアギャアと、聖が歌っているのにも関わらず騒ぐ私に恵麻ちゃんが凄い顔をして怒る。
「二人共、静かにしなさーーーい!」
「ぎゃははははっ!」
「お前等の方がうるせぇよ。」
恵麻ちゃんが叫んだ事が面白かったのか、大きな声で笑いだした愛を見て古泉が
大丈夫か?
と心配する。