近くて遠い距離





「赤ちゃんできたらどうするのよ。」



『大丈夫。中には出さないから。』




どこがどう、大丈夫なんだろうか…。


聖は相当自信があるようで、声から自信満々な表情をしている聖が想像できた。




『襲うぞ?』



「いや、分かった。私が悪かった。言えばぃぃんでしょ。言えば。」



『うん。早く言って。』




この様子だと確実に私、襲われる。



身の危険を感じた私は、観念して聖の要望通りの台詞を言おうと口を開ける。




その間も聖は


早く、早く。


と急かしてきて。




私にも心の準備が必要なの!と叫びたい処をグッと我慢した。




「ひ、聖…?」




『何?』





「キス…して?」





顔が一気に熱くなる。



あぁ絶対今、私の顔真っ赤だ…。





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