近くて遠い距離
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「も…っ、無理ぃっ。」
夕方。夏だからまだ明るいけど少しだけ暗くなってきた空の下、
私はあれから聖にずっと甘い刺激を与え続けられて、聖の腕の中で身を捩っていた。
「うん、そうだろうね。だってココ、軽く触るだけでイッてるよ。」
ほら、と言ってツイ-とまだ甘い余韻が残ってビクビクと痺れている秘部を軽く触る。
「あぁああっ!」
「…かわいい。」
ボソッと呟いた後、私の耳をあま噛みする聖の行動にもビクビクと反応を見せる。
「まだ少し血が出てるからねー。」
仕方がない。と残念がるように呟き、聖は私の首筋をチュウッと吸った。
そして、聖はそっと私の首から唇を離して満足そうに私の首筋を見た後、
視線を上げて目が合った私をジッと見つめてくる。
聖の長い睫毛から覗く色気が漂う瞳に見つめられて、熱い体がもっと熱くなった。