reality love


清水蓮は、毎回毎回何をしにこの屋上にきているのか分からないけど、

アタシには、ちゃんと目的があって来ている。




「ねぇ、真山さん」



またいつもの調子で話しかけてくるコイツ。



いい加減、なんなわけ?

アタシ、あなたに何かしました?


言っておくけど、あなたを初めて見たのがこの前の屋上で。

それ以前に、


『清水蓮』っていう同級生の名前も聞いたことがない。




「真山さんって、俺のコト嫌い?」




「・・・・・突然、何?」




いつもなら無視するのに、自然に清水蓮の方を向いてしまった。





「正直に言ってよ。嫌い?」






アタシ、今、どんな顔してる?

別にどうってことない質問なのに。


でも、何ですぐに声が出ないの?




自分が分からない。




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