reality love
6
「瑠依ー」
「なに?」
「なんか、瑠依。いいことでもあったわけ?」
酒を片手に夜の世界に浸ってる中だったから、別にそんなつもりで答えたわけじゃない。
「なんで?」
「なんか、余裕持ってる感じするから。どうせ、なんかあったんでしょ?」
「んー。バカな暇つぶし相手ができたコト・・くらいかな?」
そうだ。
蓮がいるから最近の学校生活はなんとなく違う感じがする。
なんでアイツ、あんなにアタシのコトかまうんだろう。
そこそこ顔は整ってるし、別にアタシなんかといるよりもっと適任な女いっぱいいるでしょ。
「ねぇ。アタシって、どんなのに好かれちゃうのかな?」
「はぁ?何それ(笑)」
「ホント、意味分かんないよね」
うん。
アタシ、バカじゃないからバカの考えること分かんない。