こちら広報部
「あっ、先生。そのことは内緒にしとってな!秘密やで~。」
そう言いながら、人差し指を口に当てて シーッてしている葵君。
いやぁ、イケメン様は何しても様になりますなぁ……って
秘密とか内緒とか
そんなこと言われたら余計気になるもの。
「ふっふっふ…」
うちだって、一応記事とかを調べるのが本業の広報部部長だ。
広報部魂がなる…。
「葵~君~。今の何の話?」
「何の話って…何でもないけど?」
そう言って、適当に誤魔化そうとしているのを、うちが気付かないとでも思った?
「…何しらばっくれとんじゃ、ぼけぇ!早く言わんかっ!!」
「ちょちょっ、蘭ちゃん落ち着いてー!」
カメラ片手にすごい顔で追いかけるうちに
葵君は「どーどーどー」と言いながら逃げ惑う。