こちら広報部
教室に戻ったうち。すると早速
「どこ行ってたんだよ!俺に仕事押し付けて…。」
怒り気味の秀に捕まってしまった。
秀の方を見ると
机の上に、それはそれは凄い量の
プリントやら資料やらが山積みになっていた。
「ごめんね…。すぐ帰ってくるつもりだったんだけど…。なんなら、残りの仕事うちがしとくよ?」
秀、サッカー部だし部活にはちゃんと出た方がいいから。
すると、秀は慌てて
「いや、そういう意味で言ったんじゃないから!…その…。心配だったんだよ、お前が。」
そう言いながら顔をほんのりと赤らめた秀。
秀がどんな気持ちでうちにそんなことを言ったのか
分かるはずもなく、うちは
「そう?心配してくれてありがとう!」
普通に受け答えをしてしまった。
すると、秀は
「やっぱり天然…。ほんと鈍感だよ…。」
と、ぶつぶつ呟きながら
自分の席に帰って行った。