危険な学校
はぁ・・。


私はテーブルにグダーとなった。


転校って・・転校って何?


やっぱりずっと幼稚舎から一緒にここまで大きくなった友達と離れるのはもちろん嫌・・。


でもそれより―


共学・・学校に男の子が居る学校なんて怖くて・・。


怖いのと不安。


笑うでしょ?


もう16歳になる私が男の子が怖いなんて言ったら。

せめて小学校ぐらい男の子が居る学校なら良かったと思うけど全部女子だらけで過ごしてきたから話慣れてない。


私の気持ちを分かってくれたのか今まで食器を片づけていたお母さんが私の前の席に座ってきた。


「姫奈?お父さんが姫奈に転校させるって言った理由はね・・姫奈の事を思ってなのよ。」

「私のことを思って?なら私転校したくない・・!!」


お父さんは私のことを思ってくれてるのなら転校なんてさせないで欲しい。


お母さんは優しく笑って


「姫奈は男の子が怖いから転校したくないんだよね?」

「うっうん・・」

「だからよ。お父さんは姫奈が将来仕事をするときにでも男の子が怖かったら仕事ができないでしょ?だからお父さんは今のうちに男の子に慣れさせないといけないって思ったから姫奈を転校させようと思ったのよ。」

「・・・・」


私はなんにも言い返せなかった。


だって本当のことだから。


「お休みなさい・・」


私はお母さんに言ってから自分の部屋へと入った。

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