危険な学校
―お昼の時間



私は真希と一緒にお弁当を持って屋上へ行った。


ここの学校の屋上はすっごく気持ちいい。
もう散っちゃたけど少し前は桜が見えてきれいだったんだよ。


私と真希はいつもの指定席に座りお弁当を広げて食べ始めた。


今日のおかずは・・

冷食パラダイスです!


ははは・・。



「姫奈~先生に怒られてたね~?」


真希はもうご飯が食べ終わったらしくお茶を飲んでいた。



えぇっ!?


まだ食べて3分しか経ってないし。


でも私はもう驚かない。
慣れちゃった。

慣れって恐ろしいよね本当。


やっぱりお兄ちゃんたちのせいらしい。

昔からごはんのときは戦争なんだって。

だから取られないために早食いになったとか。



真希は私に不敵な笑みで笑いながら言った。


「姫奈は・・翼が好きなんでしょ!?」


私は食べようとしていたご飯を落としてしまった。


私が


翼が好き?


何言ってるんだこいつ?




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