危険な学校

「姫奈大丈夫!?」


拓也が自分のタオルでドリンクが飛んでいた私の足を拭いてくれていた。


「あっありがとう・・」

「うん・。俺も手伝うから早く片付けよ?」

「うん・・」


さっきから翼の視線が痛い。


なんか睨んでるっていうか・・。


視線をきにしながらペットボトルを拾った。

こぼした所が外だったためすぐ片付けは終わった。


「ありがとね・・拓也。あっ飲むよね?今入れるからね。」

「おう。ありがと」


私は紙コップを二つ取り出して注いだ。


一つは拓也の。


もう一つは翼の――


「拓也。はいどうぞ!」

「サンキュー!」


近くには私と拓也の二人。


先輩達はぞろぞろ練習を再開し始めていた。


翼も向こうへと歩き始めている。


渡さなきゃ・・!!

私は近くに紙コップを置いて翼の方へと走り出した。


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